フツーリーマンの雑記帳

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危ない取引?!

こんにちは、TASUKEです。

先日、街で見つけた広告のお話です。

まずは、↓をご覧ください。

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どこか怪しい内容を含んでいないでしょうか?

チケット屋さんですので、金券の売買はまっとうな宣伝かと思いますが、下部に記載している「カード現金化」は不穏な内容です。

 

「カード現金化」とは?

クレジットカードに設定されているショッピング利用限度額を利用して、現金と交換する手法のことです。

例えば、利用者が上記のような業者(もしくは、第三者の販売店)にて、クレジットカードを利用して換金性の高いブランド物のバッグや貴金属類を購入します。

 

そして、購入した物品をそのまま業者に引き取ってもらい、現金を受け取るといった流れになります。その結果、利用者はカードを使用して現金を手にすることができる、というわけです。仮にカード利用限度額が50万円とすれば、50万円までの商品を購入することができ、その商品を現金化することができるわけです。

 

一方、業者は自ら販売した商品(もしくは第三者の販売店)廉価で買い戻すことで、商品を失うことなく差益を抜き取れるという仕組みです。一見、商品を媒介として資金を提供しているように見えますので、質屋に似ていなくもありません。

 

しかし、何だか不健全なイメージをお持ちになったのではないでしょうか?

実際、利用者が「カード現金化」の業者から受け取る金額は、後に到来するカード会社からの請求金額と比べて相当に目減りするはずです。

(業者が差益を抜くわけですから当然ですね)

 

実はクレジットカード各社の規約ではこの「カード現金化」は禁止されています。したがって、この行為が判明してしまうと、会員資格を停止されてしまう場合があります。

 

なぜ、「カード現金化」が禁止されているか?

 では、なぜクレジットカード会社は「カード現金化」を禁止しているのでしょうか?

利用者(カードホルダー)が約束の期日までに支払ってくれれば、特段不都合は無いように思えます。ですが、やはり不都合な事実は存在します。

 

①資金回収が焦げ付く可能性大

そもそも「カード現金化」に手を染めるほど、資金繰りに苦労している利用者ですから、キチンと約定日に支払ってもらえないことが多いのです。また、中には最初から踏み倒すつもりで「カード現金化」をする人間もいます。

 

②犯罪に利用される可能性

業者が犯罪集団の末端である場合もあります。取引の際などに言葉巧みにカード情報が搾取されるケースもあり、盗まれたカード情報が他の犯罪に利用されてしまうことがあります。

 

以上が主な理由ですが、読者の皆さんの中には、現金が必要ならばわざわざ「カード現金化」のような面倒なことはせずに、ATMでキャッシングすれば良いのでは?と思われる方がいるかもしれません。

 

実はキャッシング利用枠はショッピング利用枠よりも低く設定されており、「カード現金化」はキャッシングを利用するよりもより大きな金額の現金を手にすることができるため、このような手法が存在しているのです。

 

しかし、カード会社側でも対策はとっており、怪しい取引が発生した場合はすぐにカード利用を停止するなどの手段を講じています。また、まっとうなカード加盟店であれば、換金性の高い品目についてはカード決済できないことも多いです。

仮に「カード現金化」の片棒を担いでいることが判明した場合、加盟店契約の解除というケースもあり得ます。

 

いつの世も犯罪集団とそれに対する抑止策はイタチごっこですね・・・。

 

以上、カード現金化についてのお話でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!ご参考になれば幸いです😊