平清盛と宮島
こんばんは、TASUKEです。
今回は広島県廿日市市の宮島にある平清盛の銅像をご紹介します。
本土側の宮島口から出るフェリーに乗ると約10分で宮島に到着。フェリーターミナルを出ると右手に広場があり、平清盛の銅像は広場の海に近いところに建っています。なぜ宮島に平清盛の銅像か?それは、平清盛が資金を出して宮島の厳島神社の社殿を整え、現在の規模に近い神社としたからです。
平氏は瀬戸内海の海上交易の権益を握っていて、そこから上がる莫大な富を手にしていました。厳島神社は航海の安全を司る宗像三女神が祭神なので、そういった観点から清盛をはじめ平氏一門の崇敬を集めていたのです。そんな事情からここに平清盛の銅像があるわけです。
関東の農業に基盤を置いた源氏(鎌倉幕府)とは対照的で興味深いですね。後の時代、織豊政権(重商主義)から徳川幕府(重農主義)への権力移行とも重なるような気がして、今後調べていきたいテーマでもあります。
一般的に貨幣経済が発展するに従って、農業に主眼を置く経済運営は不利になっていくはずなのですが、なぜか日本においては揺り戻しの歴史があります。恐らく、商業を蔑視する儒教(なかでも朱子学)の影響が大きいのではないでしょうか。朱子学は君臣の別や忠君の精神を強調した儒教の一派で徳川幕藩体制の維持や強化に利用するため江戸時代に奨励された学問です。
儒教についてもこのブログで書きたい気持ちはあるのですが、生半可な知識では披露できず、やや遠い目標にしたいと思います。
以上、平清盛の銅像にまつわるお話でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!