フツーリーマンの雑記帳

過ぎてゆくいつもの毎日は、きっと特別な日々。歴史や経済、おでかけ情報を中心に発信します!

紙製品の品不足 ~性悪説から考える~

こんにちは、TASUKEです。
マスクから飛び火した紙製品の品薄は、どんどん状況が悪化しているようです。(少なくとも体感としては)
「デマに惑わされないで!」との呼びかけも空しく、店頭に並ぶや否やすぐにトイレットペーパーやティッシュが消えていきます。
さらには、子ども用オムツや生理用品にも飛び火しつつあり、販売店では1家族1個までの販売規制がかかり始めています。

恐らくデマの発信源(者)は特定できないでしょう。この状況は自然発生的に人々の不安が増大していった結果だと、私は思います。よって、犯人捜しをする意味はあまりないのです。

さて、サブタイトルの「~性悪説から考える~」ですが、スーパーやドラッグストアに並んで我先にと、紙製品を手に入れようとしている人々が「悪」という意味合いではありません。
もちろん、転売目的で大量に買い占める輩は別ですが。

性悪説(せいあくせつ)とは、紀元前3世紀ごろの中国の思想家荀子が、孟子の性善説に反対して唱えた人間の本性に対する主張。「人の性は悪なり、その善なるものは偽(ぎ)なり」(『荀子』性悪篇より)から来ている。
ここで言う悪とは、「(人間は様々な意味で)弱い存在」という程度の意味であり、「悪=罪(犯罪あるいは悪事)」という意味では無い(「弱い存在」である人間が、犯罪や悪事に手を染めずに一生を終える、という事もありうる)。また、偽とは、「人の為す行い」という程度の意味であり、「偽=嘘あるいは偽物」という意味ではない。(Wikipediaより)

引用が少し長くなってしまいましたが、つまり毎日使用する生活必需品の店頭在庫が少なくなっている、と報道されれば不安になって少しでも多く手に入れたい、と思うのが人間の心理という訳です。いくら、政府が在庫は潤沢にある、とアナウンスしても現実に自分の目の前にはないわけですから。

もうすぐ、店頭在庫が積み上がるから大丈夫!なんて安心できる「強い人」はそうは多くないということです。ましてや、紙製品と違いマスクは本当に生産が追い付いていないのですから、余計に買い占め心理が働くことになります。
事実、下記のようにマスク着用による予防効果がほとんどないことが、何度も情報発信されていますが、不安に駆られた人々の行動を変えるにはいたっていないのが実情です。

mainichi.jp

そうであるならば、この社会に悲観するのではなく、社会が「弱い人間」の集合体であることを前提に対策を考えていけば良いのです。

たとえば、マスクは配給制にして一人当たりの割り当て数を管理するなど、国や地方自治体が積極的に関与することで、一部の人間の買い占めは防止できるかもしれません。
プレミアム商品券の割り当ても大きな混乱なく実施できたわけですから、やってやれないことは無いと思います。(自治体の職員の方に負担はかかってしまいますが)

トイレットペーパーなど紙製品の不足に対しては、生産も十分間に合っているはずですから、マスコミもいたずらに不安感を煽り立てるのではなく、倉庫に積みあがっている製品をニュース映像で流したり、メーカーの広報担当者のコメントを視聴者に届けるなど、公益に協力してもらいたいものです。

少しでも早く混乱が落ち着くことを願ってやみません。